学生の地域派遣について
岩手大学では地域貢献活動の一環として、留学生を学校や地域の交流団体などに派遣し、地域の異文化交流を推進する事業を展開しています。留学生の地域派遣事業は、地域みなさまの国際理解力増進につながるだけでなく、留学生にとっても日本文化に対する適応能力を高め、岩手の地域文化や風土を身をもって体験する大変良い機会となります。地域のみなさまと留学生の双方にとって有意義であり、かつ次回以降にもつながる深い交流をしていただくため、留学生との交流を希望される場合は、以下のような点に十分ご留意いただきますようお願いします。
本学の留学生数、出身国について
本学には、約20カ国、200人前後の留学生が在籍しています。ただし、出身国の構成としては、アジアが全体の約9割、そのなかでも中国からの留学生が全体の60%を占めているのが現状です。反対に交流要望が比較的強い英語ネイティヴ圏、欧米圏の学生は全体の2%程度であり、また彼らの多くが1年前後の交換留学として来日しているため、アジアの学生に比して日本語レベルが劣ることが多いのが現状です。
派遣依頼時期について
留学生の派遣をご希望の場合には、遅くとも1?2ヶ月前にお申し込み頂きますようお願いします。早すぎても学生自身の予定がはっきりしない場合が多く、反対に1ヶ月を切ってしまうと活動内容に合った学生を探すことが難しくなります。
派遣人数、時期について
一度に派遣できる学生の数に制限は特段設けておりませんが、5人前後の少人数であることが望ましいです。10名を超えるような派遣依頼には時期や内容によりお受けできないこともありますのでご注意ください。また平日の昼間帯は、学生も授業を抱えていることが多く、依頼された時間帯に授業が入っている場合は、例えどんなに有意義な活動であっても参加を勧めることはできません。反対に、週末や夏季休暇や冬季休暇、春期休暇等の時期は参加できる学生が比較的増える傾向があります。
なお、派遣直前の依頼キャンセルはご遠慮ください。
プログラムの趣旨、依頼内容について
留学生の多くは地域との交流プログラムの意義を理解し、事情が許す限りこうした活動に参加したいと思っています。一方で、ステレオタイプ的な外国人を演じてもらうような要請や、人集めの手段として留学生を活用されるようなイベントには、宗教的な背景も含めまして、留学生が不快に感じたり、困惑してしまった事例もあります。せっかくの交流事業ですので、双方の事前の意思疎通を図るためにも、趣旨や依頼内容については可能な限り明確にしていただき、また、依頼を受ける留学生の気持ちを汲み取った上でお申し込みいただきますようお願いします。時期や内容によってはご希望に添えない可能性がございますのでご了承ください。
なお、個人向けの語学講師や翻訳作業など、アルバイト的要素の強い事業や、留学生の地域理解につながらないと判断された事業については、依頼をお断りすることもあります。
交通費、謝金、保険料などの負担について
留学生の派遣にあたっては、留学生自身が最低限交通費を負担しなければならないということがないようにご留意いただければ幸いです。何より、留学生の多くが集合場所を知らないケースが多いですので、なるべく送迎やタクシー等の手配をしていただければ非常に助かります。謝金に関しては、本学として特段の基準等は設けておりません。依頼されるみなさまのご無理にならない程度に、ご判断いただければ幸いです。
派遣中、留学生が事故にあい、治療費や賠償金が掛かるケースが発生しています。留学生派遣依頼につきましては、派遣留学生に対して保険をかけていただくようご協力願います。派遣活動のための移動や、派遣中に、事故?賠償責任等が発生した場合は派遣先団体に補償いただきます。
申込みに関して
【申し込み手順】
① 留学生の派遣および訪問しての交流をご希望の団体は、上記についてご留意のうえ、下記「申請用紙」に必要事項をご記入ください。
② 申請用紙を岩手大学学務部国際課までメールまたはファックスにてお送りください。
メール:iuic*iwate-u.ac.jp (*は@マーク)
FAX:019-621-6290
③ メールまたはFAX後、岩手大学学務部国際課までお電話をお願いいたします。メールやFAXの行き違いが何件か発生しています。(メールを送信したつもりが送信されていない等)そのためお手数ですが必ずお電話もしていただくようお願いいたします。
TEL:019-621-6079 (国際課 地域派遣担当)
お電話可能な時間帯:平日8:30~17:00(土日祝?お盆?年末年始除く)
【申請用紙】
事前にご不明な点がある場合につきましても、上記連絡先まで遠慮なくご連絡ください。
過去の交流イベント事例
- 地域の小学校を訪問して、自国の文化や言葉、伝統的な遊びなどを紹介する。
- 日本の伝統文化や伝統行事(習字や茶道、餅つきなど)を地域住民と一緒に体験する。ボーイスカウトなどに参加し、日本の子ども達と一緒に自国文化の学習をする。
- 地域の料理教室に講師として参加し、各国の伝統料理の作り方を教える。