【プレスリリース】ウイルス認識センサーの応答がイエネコとイリオモテヤマネコで 類似 ―イリオモテヤマネコも?インフルエンザ等感染症で重篤化の可能性―

掲載日2025.11.13
最新研究

農学部 生命科学科 分子生命医科学コース
教授 福田 智一
細胞工学?分子遺伝学

イリオモテヤマネコは、絶滅が危惧される我が国の固有亜種(特定の地域にのみ?息する亜種)です。現在の個体数はおよそ100 頭と推定されており、今後さらに減少する要因として懸念されるのが「感染症」です。すでにイエネコで致死性が?いことが確認されている感染症が、近縁であるイリオモテヤマネコでも発症?重症化する可能性があると指摘されています。そこで、本研究では、イエネコとイリオモテヤマネコの培養細胞を?いて、感染症の重篤化と関連が?唆されているウイルス認識センサー(RIG-I とMDA5)の両種の応答性を?較したところ、類似していることが明らかになりました。本結果は、イリオモテヤマネコでまだ発症が確認されていない「?病原性?インフルエンザ」などの感染症が、本種においても潜在的に致死リスクが?い可能性を科学的に?しており、早急な感染症対策が必要であると判断されます。
本研究の成果は、2025年9?25?付で国際学術誌『PLOS One』に掲載されました。

ウイルス類似物質ばく露後の遺伝子発現

発表論文

【タイトル】
Comparison of cellular responses of cultured fibroblasts from Iriomote wild cats and domestic cats exposure to polyinosinic:polycytidylic acid
【著者】
Masafumi Katayama, Ayusa Kataoka, Tomokazu Fukuda, Manabu Onuma
【掲載誌】PLOS ONE
【URL】https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0332954
【DOI】10.1371/journal.pone.0332954

発表者

国?環境研究所 ?物多様性領域?物多様性資源保全研究推進室
 副領域?(室?) ?沼学
 主任研究員 ??雅史
あゆとも動物病院
 副院? ?岡アユサ
岩??学農学部
 教授 福?智?

本研究成果の詳細は、以下のプレスリリースをご覧ください。

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